板倉町
群馬県の東南端にあり、埼玉県、栃木県と接する県境の町、板倉町。南側には利根川、北側には渡良瀬川が流れ、東側にはラムサール条約登録湿地となった渡良瀬遊水地が広がります。水に恵まれ発展した農業に加え、企業誘致も進む。東洋大学を中心とした板倉ニュータウンが整備され、「職・住・学・遊」がバランスよく調和したうるおいあるまちづくりが進んでいます。
町長 メッセージ
板倉町は、ラムサール条約湿地に登録され緑豊かな広大なヨシ原を持つ「渡良瀬遊水地」や「利根川・渡良瀬川合流域の水場景観」が関東で初の国重要文化的景観に選定されるなど自然豊かなまちです。一方で、東武日光線板倉東洋大前駅を中心に、約2千人の学生が学ぶ東洋大学板倉キャンパスを有する学園都市「板倉ニュータウン」など自然と都市が調和したまちです。
東京都心まで60キロメートルの位置にあり、東北道を利用すれば都心まで約1時間、電車を利用しても東京まで約1時間と通勤、通学可能な利便性に優れた環境にあります。
今、人々の働き方と住環境など生活のバランスが重視されています。是非、自然と都市が調和した板倉町へ足を運んでいただきたいと願っております。
- 【子育て支援策】
-
- 不妊症・不育症治療費助成事業
自己負担額の2分の1を助成 - 産後ケア事業(有料)
- チャイルドシート購入費補助金
購入価格の2分の1を補助(上限1万円) - 子育て支援金事業(出生時と小学校入学時の2回支給)
第1子/30,000円・第2子/40,000円・第3子以降/60,000円 - 0歳児紙おむつ券給付事業
1歳未満児を対象に月額2,000円を限度に助成 - 病児・病後児保育事業(医療機関へ委託)
- 奨学金貸与事業
- 福祉医療費支給事業
(15歳以下医療費、16~18歳入院費無料) - 小・中学校給食費全額無料
- 英検検定料助成事業(検定料の2分の1を助成)
- 不妊症・不育症治療費助成事業
- 【移住・定住支援策】
-
- 住宅取得支援事業
住宅取得価格の3%(上限30万円)を補助 - 勤労者住宅建設資金融資制度
在勤者で町内に住宅を取得する方を対象 - 住宅リフォーム支援事業
町内の業者によるリフォーム工事費用を町商工会商品券で助成
- 住宅取得支援事業
意欲的な 地域の農家さんとともに 成長していきたい
完全無農薬のもやし生産と各種カット野菜を展開する富士食品工業。板倉町にある本社工場ではカット野菜の生産を行う。常識を覆す高品質な野菜が評判を呼び、業容は拡大し、カット野菜用の新工場も稼働している。
髙橋将社長は「土壌分析を行い、その結果にしたがって土壌のミネラルバランスを整えるという土づくりから始めるスタイルを自社農場で実践し、地域の契約農家さんの方とも提携し、キャベツやレタス栽培を進めている」と言う。
需要は旺盛で、より多くの高品質な野菜を必要としている。「農家さんにとっては、安定した経営を行いながら、良いものづくりに専念できる。既に農業生産法人化し、大規模農業への道を歩んでいる農家さんも出てきている」と髙橋社長は語る。また、同社は独自の基準による契約農家の認証制度を設けている。
レタス栽培を 起爆剤に 大規模化を図りたい
都内でサラリーマン生活を送っていたが、東日本大震災を機に就農を模索し、妻の実家がある板倉町へ移住。地元のJAに農家を紹介してもらい、2年間研修した後、2015年2月にきゅうり農家として独立しました。
現在は富士食品工業と契約し、レタス栽培を行うことが決まっています。既にハウスを準備し、土壌分析や改良を行っていく予定。レタス栽培をバネに大規模化し、将来は農業生産法人化させ雇用の創出によって地域真献したい。新規就農者のモデルになれるようがんばります。
地域交流が盛んで、 子育て環境も充実
1998年に川崎市から妻・克子と二人で板倉ニュータウンに移住しました。しばらくは、平日は都内まで仕事、週末は家でゆっくり過ごすという生活。やがて二人の子ども(遥・希美)に恵まれ、行政区のスポーツ担当の役員になると、一気に交流が拡大しました。町の体育祭準備のためにみんなで動いたり、飲み会を開いたりという交流が楽しく、体育祭でも私たちの地区が優勝するくらいに盛り上がりました。
板倉ニュータウンは、道路・歩道がよく整備され安全で、駅前には学習塾なども何軒かあり、子育て環境は充実。板倉東洋大前駅を核に交通網が東西南北に伸びているため、高校進学の選択肢が広いのも魅力です。
地域と連携し、 東日本の生産拠点を築く
大阪王将などの外食産業を展開するイートアンド(本社・東京都港区)が板倉町に関東工場を移設増強したのは2012年秋。延床面積5600㎡を超える広大な工場は、関東以北への出店強化の生産拠点となる。
大阪からスタートし、西日本に基盤を築いていた同社が板倉町に進出した理由について、商品本部生産部ゼネラルマネジャーの枡澤輝さんは「関東以北(青森まで)へより鮮度と安心・安全な供給を図るために強固な生産体制が必要だった。利根川水系で、水が豊富な点も食品会社にとって必須。板倉町は館林ICに近く、東北道をはじめとする高速道にリンクしやすい。さらに災害時のリスク分散という意味からも板倉町は優れている」と話す。
関東工場では、外食餃子の具・皮、麺、冷凍餃子などを生産する。餃子の具となるキャベツには地元をはじめ県内産を使う。商品本部商品部の松原裕樹さんは「現在、館林邑楽地域の名産である白菜の仕入れも実現に向けて検討中。栽焙の難しいニンニクの試験栽培(自社農場)にも着手している。うまくいけば地元農家にノウハウを提供して契約栽培まで進みたい」と今後の見込みを語る。
このように、地元の基幹産業である地域農業との連携も始まった。
同工場には現在、社員約30人、パート・アルバイト約150人の従業員が働く。社員には関西工場から転勤となった者も多い。
その一人、生産部の丸山友起さんは、会社近くのアパートで一人暮らし。「通勤は車で2、3分。自然豊かな静かな町の工場で、やりがいのある仕事に打ち込める環境がある。よく利用するお店の人なども親しく接してくれ、地域との交流も広がりつつある」。