甘楽町
甘楽町は都心から約100キロに位置し、上毛三山はじめ浅間山を一望できる、豊かな自然に恵まれた歴史と文化が息づいている。江戸時代に織田信長の次男信雄[のぶかつ]が小幡二万石の藩主となり、以後152年間にわたり治めた。国指定名勝「楽山園」は県内で唯一残る大名庭園。桜並木に沿って流れる日本名水百選「雄川堰[ぜき]」や養蚕農家群は、昔の面影を色濃く残している。
美しい桜並木の下を流れる日本名水百選の雄川堰(小幡地区)
元気ある町 目指して
甘楽町は1959(昭和34)年2月1日に誕生し、今年58年を迎えました。町制60年に向けて雇用の創出・子育て支援・移住定住支援を進め、元気のある町を目指し、さまざまな事業に取り組んでいます。
町発展に寄与するインフラ整備は、甘楽PAにスマートIC設置の協議中であり、さらに県企業局が甘楽第一産業団地の計画を進めています。また毎年3~5月に「キラッとかんら観光キャンペーン」を行い、一人でも多くの方に町を訪れていただき、魅力を伝えたいと努めています。
住民が誇りを持てる町、住みたい、住み続けたい町を実現するため、全力で地域振興を進めてまいります。
- 子育て支援事業
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- 不妊治療費助成(上限30万円)
- 不育症治療費助成(上限20万円)
- 出産祝金支給
- 第3子以降保育料無料化
- 3世代同居世帯子育て奨励金支給
- 子どもの医療費無料化(中学生以下)
- 幼稚園給食費無料化
- 働くパパママ応援延長保育事業(保育時間延長)
- 移住定住促進事業
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- まちづくり定住応援事業
(新築・購入家屋に翌年度の固定資産税相当額を交付) - The Hotel甘楽プロジェクト事業
(町を一つのホテルに見立てて空き家を活用し、ホテルの部屋として貸し出し、お試し移住を体験してもらう)
- まちづくり定住応援事業
「ずっと住み続けたい」
青木洋子さん(44)夫婦は、町名の「甘楽」が大好き。町民歴は十数年。京都で里帰り出産した後、一人ぼっちの育児に耐えかね、母親学級の友達に手紙を書いた。「会おうよ」と即答してくれた友達は親友になった。必ず声を掛けてくれた図書館ら・ら・かんらの女性司書さん、当時の家の隣の奥さん。情の厚い人たちに助けられた。
「イベントの多い町なので参加すると知り合いが増え、子育てママグループ『さくらマザーズ』のプチ弁当の日の活動につながった」。出会いを積み重ねることで少しずつ世界は広がった。自然豊か、庶民的で行動すれば誰かが必ず手を差し伸べてくれる町は「ずっと住み続けたいすてきな場所」になった。
新規就農者に優しい
塚田周司さん(49)は都内出身。中学時代から第一次産業に憧れ、16年前に脱サラ。長野県出身のはなさん(37)と赤城の養豚場で出会い結婚した。アルバイト先の有機栽培に興味を持ち、現在、甘楽町と吉井町に畑を借りてオクラやモロヘイヤ、カブ、長ネギ作りに手応えを感じている。
「甘楽町は『農業立町、甘楽有機』を掲げ、新規就農者にも親身になってくれた。活動歴30年の有機農業研究会もあり、先輩農家の方々に指導していただき、切磋琢磨できる仲間もできて素晴らしいご縁に恵まれた」と感謝する。「一生懸命やっていれば見ていて面倒みてくださる方がいる町」。はなさんも住んで7年になる町がお気に入りだ。