とみおかMIRAI

にぎわい・であい・いきがい 未来があるまち“とみおか”

「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界文化遺産に登録されてから3年、富岡製糸場の来場者は減少傾向ながらも堅調に推移している。富岡市や市民は「真価が問われるのは、これから」と、12月にブリュナエンジンの富岡製糸場内での一般公開を始め、来春には新庁舎が完成予定。また、「富岡倉庫」をリニューアルし、新しい拠点として整備するなど、さらなるまちの魅カアップに努め、子育て支援や若者の定住促進施策などと一体的に、人口滅少対策に積極的に取り組んでいる。

富岡市

岩井賢太郎市長
富岡市長
岩井 賢太郎

世界遺産に ふさわしい市へ

本市は、富岡製糸場が世界遺産に登録され、多くの観光客に訪れていただき、まちの様子が一変しました。今年は世界遺産登録から3年目を迎え、これからが本当の意味でまちづくりの手腕が試されることになります。まちのめざす将来像として「世界遺産にふさわしいまち とみおか」を掲げており、富岡製糸場を核としたまちづくりを進めるため、市民と地域が一体となって誰もが生きる喜びと本市に暮らす誇りを感じられるまちづくりに努めてまいります。

移住促進政策
※施策には、 条件があるものがあります。

富岡市イメージキャラクター お富ちゃん

  • 移住・定住促進奨励金
    転入者または市内在住者(夫婦ともに45歳以下の世帯)で家屋を取得した方に奨励金を交付
  • 空き家改修補助金
    空き家を改修し住宅として使用する場合に改修費の一部を助成
  • 中小企業若者人材確保支援奨励金
    市内中小企業に就職した30歳以下の若者に奨励金を交付
  • 婚活支援事業
    結婚を望む独身男女の出会いの場を提供
  • 子育て世代支援事業
    妊娠・出産・子育て期の相談やサービス提供の窓口として保健師・助産師など専任の保母保健コーディネーターが対応
  • 学校給食費補助金
    18歳未満の児童生徒のうち第3子以降の子どもの学校給食費相当額を保護者に助成

私が富岡を選んだ理由。

伝統の養蚕つなぐ

農業
高橋 直矢さん

「蚕は生き物。手をかけた分だけ結果が見えることがやりがい」と、話す高橋直矢さん
「蚕は生き物。手をかけた分だけ結果が見えることがやりがい」と、話す高橋直矢さん

市内で4代つづく農家に生まれた高橋直矢さん(25)は、いずれは家業を継ぐつもりだったが、一度は社会を経験しようと就職を希望し県内企業から内定をもらった。ところが、父、純一さんが「養蚕は何年やっても毎年1年生」と話すのを聞いて心変わりした。従事者が少ない養蚕。学べる時間は限られている。一時も早く始めたい、と反対する両親をねじ伏せるようにして、大学卒業と同時に就農。今では養蚕のほか、玉ネギ、シイタケ、米の栽培で忙しい日々を送る。

「富岡の自然、山や緑を見ているとホッと心が和む」と高橋さん。「にぎやか過ぎず、寂し過ぎないちょうど良さ」が気に入っている。そんなお気に入りの地・富岡で、高橋さんは風と光を感じながら蚕を育て、繭を作り、これからも伝統を紡ぎだす。


まちづくりを語る場に

市中心部で 洋食レストランを経営
馬場 俊人さん、 未咲さん

「人が集い、接 する店にしていきたい」と語る馬場俊人さん(後列右)と未咲さん(同左)。前列は(左から)千寿さん、栞さん、穣一君、里音さん
「人が集い、接する店にしていきたい」と語る馬場俊人さん(後列右)と未咲さん(同左)。前列は(左から)千寿さん、栞さん、穣一君、里音さん

高崎市出身の馬場俊人さんは大阪の旅行会社に勤務していた25歳の時「群馬に帰りたい」という気持ちが強まり、高崎市のレストランで働き始める。その後、結婚や軽井沢のレストラン勤務を経て、両親がいる富岡市に移り住んだ。

理由は「母親に子どもの世話を手伝ってもらえるから」。いざ住んでみると「人柄が温かくて、子育てに協力的な人ばかり」と、すっかり気に入った。

昨年11月、富岡製糸場近くに「ビザ&29[にく]バー イル・ピーノ」を開店した。

店は地元の商店主や公務員、銀行員、学生ら多彩な人が、まちづくりを語り合う場となっている。二人は「宮岡は、まちを良くしたいと思っている人が多い。にぎやかに集い、接し合える店にしていきたい」と張り切っている。


自然の持つ力再発見

妙義神社職員
川島 一恵[もとえ]さん

「良いものや人との出会いを大切にしたい」と語る川島さん
「良いものや人との出会いを大切にしたい」と語る川島さん

川島一恵さん(32)は、関西の芸術大学で映像表現を学んだ。自分の表現スタイルを模索する中、卒業後3か月間スペインヘ。積極的に歩き回ることで「絵を描きたい」と強く思い、現在の創作活動につながった。

帰国後、生まれ育った妙義神社に戻った。93歳まで宮司を務めた祖父の引退や神社を守り続ける父らの苦労を知り「少しでも役に立ちたい」と大学3年の時に神職の初級資格、直階を取得。今は職員として札所で働く。

関西、スペインと外に出た経験は、価値を理解していなかった神社を「こんなにいい所だったと再発見させてくれた」と一恵さん。神社の仕事と絵を描くことは不可分だ。どちらも「もう一歩踏み込んだ役目を果たせるようになりたい」と考えている。