甘楽町
群馬県の南西部に位置し、上毛三山をはじめ上信越国境の山並みや浅間山が一望できる甘楽町。日本名水百選「雄川堰」が流れ、国指定名勝「楽山園」や武家屋敷など江戸時代の面影が漂う。首都圏へのアクセスの良さや温暖な気候、豊かな自然環境に恵まれているうえ、町の移住定住・子育て支援策も充実。そんな町へ移り住む人が増えつつある。
誇り持ち暮らせる町を
上毛三山や浅間山の秀麗な姿を望み、まさに上州の展望台ともいえる風光明媚な甘楽町。
昨今は、世間が新型コロナウイルスにより、未曽有の事態となっていますが、まずは新型コロナウイルス感染症対策をしっかり行います。
感染者に対して差別や偏見のない社会、みんなで助け合い、暮らしていける温かい社会を築いていきながら、感染症の予防と経済支援に取り組み、誇りを持って安心して暮らせる町をつくっていきたいと考えています。
The Hotel かんら 甘楽亭で移住体験
「The Hotel かんら 甘楽亭」は、空き家を改装し、客室として一棟貸しする旅館です=写真。
群馬県唯一の大名庭園・国指定名勝「楽山園」や「道の駅甘楽」にほど近く、観光スポットに囲まれた清閑な住宅地に位置しています。広々とした室内と日当たり抜群な縁側。どこか懐かしい趣のあるお部屋で、ゆったりとした時間をぜひお楽しみください。
定住・子育ても安心
- ◆定住支援施策
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- 空き家バンク
- まちづくり定住応援金
- 奨学金返還支援補助金
- ◆子育て支援施策
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- 結婚新生活支援補助金
- 出産祝支給
- 三世代同居世帯子育て奨励金
- 不妊・不育症治療費助成事業
- かんら健康ダイヤル24
- ブックスタート事業
- 産後ケア、赤ちゃん教室
- フッ化物洗口剤無料配布(小中学生)
落ち着く環境
思い描いた店
甘楽町を横切る国道254号バイパス沿いのイタリアンレストラン「ピッツェリア デコ」を経営している。高崎市内で10年ほどイタリア料理店を経営していたが、2018年秋にこの場所に移転した。
「以前から薪窯で焼いたピッツァを提供したいと思っていましたが、ここなら実現できます。自然が身近にある環境も気に入りました」。高崎の店は住宅街の一角にあったため、煙やすすのことを考えて薪窯は控えていた。
ただ、店を続ける中、「落ち着いた環境で、ストレスなく本当にやりたいことをやってみたい」との思いが募り、移転を決意。出身地の富岡市にも近いこの場所を見つけた。
移転して3年目。地域の人たちの温かさを感じている。「地域の人をはじめ、役場や商工会の方たちがとても親切です」と話す。一方で「自分たちのような店がいくつかできれば、町も変わってくるのではないでしょうか」とも。支えてくれた地域のために、何か還元したい。そんな思いを強くしている。
古民家を改修
春には新生活
昨年、なだらかな丘陵地帯に建つ古民家を購入。「春には家族4人で移り住みたい」と、改修工事に励む。自身は千葉県出身、夫の真典さんは神奈川県出身。だが、甘楽町との付き合いは10年以上ある。
大学卒業後、2人は青年海外協力隊員としてセネガルに派遣されたが、派遣前に農業研修をしたのが甘楽富岡地域。帰国後、真典さんは農業研修で知り合った農家の多いこの地域で農業を始め、有希さんは町で農業研修の支援などを手掛けていたNPО法人自然塾寺子屋で働き始めた。
結婚後、富岡市で農業を営みつつ、古い養蚕農家を探し続けた。昨年、連絡を受けた物件は、かつて働いていたNPОの事務所。「驚きました。でも、子どもたちを本当の孫のようにかわいがってくれる方が近くにいるし、地域の様子も分かっている。すぐに決めました」。真典さんは農作業、自宅の改修は有希さんが受け持つ。「大工さんと一緒に頑張っています。4月には新しい生活をスタートさせたいですね」