中之条町

四季折々
いつも小さな発見がある。

中之条ガーデンズ 4月17日グランドオープン

大規模改修と1年間の準備期間を経て「中之条ガーデンズ」が4月17日、グランドオープン。新設した庭園を含む七つの庭園と農園が観賞可能となる。グランドオープン後は入園料を徴収。有料化に伴い、体験イベントや地場食材を使った食事にも力を注いで施設の質感を高め、「四季を通じて訪れる価値のあるガーデン」を目指す。

施設は2013年に町が「花の駅美野原」として運営を開始した。集客力強化のため16年に大規模改修に着手、18年に現名称に変更した。

新たに設けた「ふる里の野山」は、野反池を中心に町の植生に合わせた草花を観賞できる。「中之条ファーム」と名付けた農園では食香バラを栽培。そのバラを摘む体験などを計画しているほか、木陰にベンチを配置し、豊かな自然の中でリラックスできる空間を設ける。

既に開放しているローズガーデン、欧州や都会で注目される自然植生を基本とした「ナチュラリスティックガーデン」の考え方を取り入れたナチュラルガーデンなど、来園者の多様なニーズに応えられる施設に生まれ変わった。約千平方メートルの畑に設けた大藤棚が見ごろとなるのは5年後の見込み。

入園料は、開花状況により変わる変動料金制とする。6月の春バラと10月の秋バラの時期は千円(大人)、それ以外は300~800円(同)を予定。

~園内を彩る庭園~

花桃の丘

4月上旬から中旬、1000本のハナモモが敷地の北斜面をピンク色に染める。ガーデンズで最初に咲き始める花として親しまれている。

ローズガーデン

バラ育種家で横浜イングリッシュガーデンのスーパーバイザーを務める河合伸志さんが手掛けた。春のローズフェアは6月初旬から下旬、秋のローズフェアは10月初旬から下旬。

スパイラルガーデン

英国園芸研究家でガーデンデザイナーの吉谷桂子さんが手掛けた庭園。石垣で立ち上げた直径40メートルの渦巻き状の植栽は、腰を落とさなくても花を間近で見られる造り。見ごろは6~8月。

ナチュラルガーデン

手を加え過ぎず、自然のままに育てる「ナチュラリスティック」の考え方を大切にした庭園。植物が織りなす「線と点のコントラスト」を味わえる。見ごろは6~8月。

町民花壇

1区画約1坪の花壇に参加者が思い思いの花を植栽。約100区画あり、中之条町の「花のまちづくり」の原点となる場所。見ごろは4~12月。

【問い合わせ】
中之条ガーデンズ 中之条町折田2411
TEL : 0279・75・7111
【入園料】
4月11日まで無料/17日から有料
※12~16日は開園準備のため休園
【開園時間】
4月17日・グランドオープンは10時/18日以降は9~17時

新しい花の体験届けたい中之条町長 伊能正夫

5年の歳月をかけて全面リニューアルを進めてきました。今、感慨深い思いでいっぱいです。ガーデンズには、庭ごと、季節ごとにさまざまな表情があります。植物を愛する人にとって、気に入っていただける場所が必ず見つかると、自信を持ってお勧めします。新しくなったガーデンズを、ぜひ皆さま、体験してください。