草津町
年間321万人を超える観光客が訪れる草津町。観光客を引き付けるのは、古くから日本三名泉に数えられる草津温泉だ。そのシンボルである湯畑は、季節や時間によってさまざまな表情を見せ、訪れる人々を楽しませる。長い時間をかけて培われた温泉文化に加え、町内には新しいアトラクションも登場。日本を代表する温泉観光地は、進化し続ける。
草津温泉スキー場に今春、新アトラクション「草津温泉BanZip TENGU(バンジップテング)」が誕生した。天狗山ゲレンデから温泉街に向けて張ったワイヤーロープを、専用の滑車とハーネスを身に着けて滑り降りる。長さ500メートル、こう配23%、時速は80キロ。大人から子どもまで(身長120センチ以上)、誰でも気軽に天狗山山頂からの眺望と空を飛んでいるかのような爽快感を味わえる。通年営業。問い合わせは草津観光公社(0279・88・8111 )へ。
「想い」つなぎ進化する町
草津町長
黒岩 信忠
湯畑という名称は、明治中頃に設置された湯樋で湯の花を採取したことに始まるようです。湯の花を採るための畑という意味合いから、湯畑と名付けられました。そして、現在では、湯畑の周りには旅館やホテル、みやげ物店などが軒を連ね、多くの観光客がそぞろ歩きを楽しむ光景が見られます。湯畑の風景は、SNS(ツイッターやフェイスブック、インスタグラム)に投稿され、世界中の人たちが見るようになりました。今日の繁栄は、湯を守り、湯に育まれてきた永い歴史の中で、先人たちの英知や努力の積み重ねが、草津を訪れる多くの観光客の心をつかんできた結果でもあります。こうした先人たちの「想い」を紡ぎながら、常に進化するまちづくりへとつなげ、唯一無二の草津温泉を築いていく所存であります。