草津町

数ある日本の温泉地の中、「プロが選ぶ日本の温泉地100選」で17年連続1位を獲得している草津町。本年度は「裏草津の創造」として、地蔵源泉周辺に「顔湯」や漫画図書ギャラリー、カフェなどの商業施設が続々とオープンする。来年からの国道292号の立体交差事業に伴い、温泉街入り口にランドマークとなる「草津温泉門」を新設。湯畑へつながる通りには「樹木の植栽修景」と駐車場を整備して、温泉街全体に新たな一颯(いぶき)と付加価値をつくり出す。地蔵地区整備では温泉を活用した体験型施設を新たに設ける。長い歴史の中で育まれた温泉街文化に加え、旅心を擽(くすぐ)るまちづくりにより、草津は常に進化する。

五感を擽るまち
■地蔵地区再整備■
2018年度に着手した事業。一帯にデザイン照明を整備し、アフターコロナに備えて着々と整備を進め、新たなにぎわいを創生する。
■草津温泉門■
292号の立体交差事業に伴い、草津温泉の豊富な湯量を生かした湯滝が誕生する。周辺には無料駐車場やモミジなどを植栽した通りを整備する。来年度、事業着手の予定。

笑顔と感動絶えない町へ

草津町長  黒岩 信忠

「草津よいとこ薬の温泉(いでゆ)」と上毛かるたにも謳(うた)われているように、その特徴は強い酸性にあります。

酸性度を示すpH値は、1.6から2.2。純粋な水の持つ中性の値が7ですから、驚くばかりの強酸性であることが分かります。そのため、強力な殺菌力を持ち、ほとんどの細菌や有害微生物も、この湯につかれば数秒で死滅してしまいます。

古来、「美人の湯」ともいわれ、全身の新陳代謝を促進し、健康と美容に抜群の効能を発揮する温泉、それが草津温泉なのです。

さて、2019年度に草津温泉を訪れた観光客数は、過去最多の327万人。外国人旅行者が占める割合はわずか3%程度で、日本人女性客を中心に人気を集める温泉観光地となっております。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響で、20年度は過去最悪の状況となると予想されます。

こうした状況を踏まえながら、今後のアフターコロナに備え、お越しになるお客さまの五感を擽(くすぐ)り、笑顔と感動が絶えない、心に残るまちづくりを行っていく所存であります。皆さまも温泉情緒あふれる草津温泉にお越し下さいますよう、心よりお待ち申し上げます。