榛東村

四季 元気 あったか榛東

榛名山東麓の緑豊かな自然と、前橋、高崎、渋川市に隣接する立地の良さから、ベッドタウンとして発展してきた榛東村。「子どもに夢を みんなに福祉と安心を」を理念に、少子高齢化や目まぐるしく変化する価値観、ライフスタイルの多様化を見据えながら、次世代につなぐ施策に力を注いでいる。

榛東のおいしさをお届け!

ハーツ・イーツ
久保 美保さん(47)= 榛東村広馬場

次男の潤さん(左)と長女の美月さん(右)。雄大な自然と、ヤギやイヌなどたくさんの動物に囲まれて暮らす

手作りの弁当や総菜、パン、スイーツを車に乗せ、村内外の幼稚園、小中学校、陸上自衛隊相馬原駐屯地を巡回して販売する。榛東産のコメや野菜をふんだんに使い、リクエストにも即座に応えるため、新規の客にもなかなか対応できないほどの人気となっている。

村外の洋菓子店で働いていたが、「安くておいしいケーキを提供したい」と、古里に創作菓子やパンを売る店を構え、12年目を迎えた。コロナ禍の影響もあり、現在店は予約のみで、移動販売が中心。小中学校の職場体験、見学も積極的に受け入れており、参加した児童が「地元のスイーツ店の人のようなパティシエになりたい」と投稿した上毛新聞の記事は宝物になっている。

県外で働いていた2人の息子も、古里を慕って帰ってきた。どんな時でも、人生を楽しむ気持ちを忘れない。「実家の古民家を改装して、おうちカフェをやってみたい」と夢を語る。

子育て支援が手厚い!

根岸 直哉さん(35)・鮎美さん(35)凛太朗さん(6)・柚希さん(3) = 榛東村山子田

大学で福祉を学んでいた直哉さんと鮎美さんが、福祉施設での研修中に出会って結婚。約1年前、凛太朗さんの小学校入学に合わせてマイホームを新築し、直哉さんの古里に帰ってきた。共働きで2人の子どもを育てているが、村では保育園も適度な人数でゆったりとしており、行政による子育て支援も手厚い。「インフルエンザワクチンの任意接種も全額助成でありがたかった。もっと早く帰って来ればよかった」と笑う。

鮎美さんは静岡出身。「インターチェンジが近いので、高速道路を使えば実家まで車で3時間」という交通の便の良さも気に入っている。村には、春の八重桜や夜景の美しさで人気の「創造の森キャンプ場」と、併設されたストライダーコースなど、レジャー施設も多い。「今後はキャンプにも挑戦したい」と、村の生活を目いっぱい楽しむつもりだ。

「正直」に豚を育てたい

養豚業 岸 克治さん(42)= 榛東村長岡

約10年前に東京から戻り、祖父の代からの養豚業を継ぎ、650頭を育てる。CSF(豚熱)や飼料の高騰など、日本の畜産を取り巻く環境は厳しい。収益や設備投資をにらみながらの経営が続くが、「いい豚を育てたい」という気持ちは強い。十数年、洋食のシェフとして働いていたこともあり、「消費者は裏切れない。正直な経営を目指したい」と思いを語る。

東京の生活は楽しかったが、「家業を継いだことで、祖母が幸せそうだったので良かった」。2人の子どもを育てており、「村は、暮らしていくにはいい環境」と目を細める。地元消防団にも加入し、地域のために汗を流す日々が続いている。

村PRへ進化続けたい

しんとうふるさと夢工房=榛東村山子田

榛東産の豚肉の6次産業化を担う。手作りしたロースハムやソーセージは、ふるさと納税の返礼品として人気を集める。「おいしかったから、と全国から注文が入るのがうれしい」(岸広子工房長)

村の女性8人で運営。1994年の創業からけんか一つせず、相談を重ねながら商品開発に臨んでいる。今年はタマネギがたっぷり入ったハンバーグを商品化。合わせて横浜のデザイナーとともに新しいラベル作りに取り組み、あまたの商品の中でも見栄えする、モダンなデザインに仕上がった。

メンバーのほとんどが今年6回目の「年女」だが、工房のインスタグラムを始めたり、デザイナーとの打ち合わせをリモートで行ったりと、デジタルの波にも臆することなく挑戦する。「みんな、まだ働きたい気持ちが強い。それには生産性を高めていかないと」と前を見据える。

子育てするなら榛東村

  • 子どもの福祉医療(無償化)を高校生相当まで拡充
  • 園児から中学生までを対象に第3子以降の保育料と給食費を無料化(制度の適用には条件あり)
  • 子育て支援センター事業、一時預かり・延長保育・病後児保育の実施
  • 育児相談・育児教室を実施(すくすく教室など)
  • 任意予防接種費や不妊・不育症治療費を助成
  • 「予防接種ナビ」で事前に接種スケジュールを通知
  • 妊産婦歯科健康診査・産婦健康診査の実施
  • 子育て世代包括支援センターを設置
  • サポートの必要なお母さんを対象に産後ケア事業を実施
  • 産前・産後サポート事業の実施
  • ファミリーサポートセンター事業の実施
  • 全ての子どもの給食費10%カット
  • 「ぐんぐん土曜塾」と「放課後わくわく教室」の実施
  • 子育て家族応援イベント「しんとうママフェス」の実施
  • タブレット端末の導入によるICT教育の充実
  • 通学路見守り・防犯カメラ設置事業
  • 子育てサロン おはなしアイアイ
  • 読み聞かせの会「くれよんぽけっと」による絵本の読み聞かせ