中之条町

「花と湯のまち」をコンセプトに揚げ、まちづくりを着実に進めている中之条町。今年度新たにオープンした中之条ガーデンズ、中之条山の上庭園を核に整備も着々と進行中だ。先月には3日間に及ぶ「第24回全国花のまちづくり中之条大会」も開催され、盛況のうちに幕を閉じた。交流人口増を目指し、同町が進めている「花のまちづくり」に参加する町民の姿に迫ってみた。

「花」を基軸に   人と人を結ぶ

中之条町長伊能 正夫

「花のまちづくり」は、中之条ガーデンズや中之条山の上庭園を拠点とし、野反湖や芳ヶ平湿地群などの自然美なども生かしつつ、オープンガーデンなど町全体を花をキーワードに彩っていこうというものです。

さらに「花のまちづくり」は、花を通して町民が力を合わせ、まとまっていく過程でもあります。

例えばこの写真の中の中之条ガーデンズの町民花壇は107区画からなり、多くのグループが花壇づくりを進めているところです。各グループは年間通して楽しめる花壇づくりができるよう、力を合わせて工夫しています。月2回の花壇整備の日には、朝早くから大勢の人が集まり、楽しく汗を流しています。年2回の花壇コンテストも励みになっているようです。町民総出の花壇は、まちづくりのシンボル。このように「花のまちづくり」とは、まちづくりを考えるきっかけでもあります。

吾妻地域は人口減少が深刻で、そのための対策は急を要します。温泉はもちろんですが、「花」を基軸とした中之条ならではの風景づくりを交流人口増に結びつけるとともに、まちづくりの中心として住民同士を結びつける核にしたいと考えています。

植物の力 最大限に

武内亜美さん(35) 名古屋市から移住

数年にわたって自分の本当に興味のあることを追求し、それが「花」だと分かりました。そんなときに、中之条町の山の上庭園で地域おこし協力隊の募集があることを知り応募。名古屋から初体験の群馬にやってきました。

庭園では庭の整備はもちろん、レストハウス業務やワークショップのアシスタントなどにも携わっています。

ここで働くうち、植物の力で自然治癒力を高めるメディカルハーブを突き詰めたいという気持ちが高まり、都内のスクールでも学んでいるところです。自分のやりたいことが明確に定まり、意欲的に、充実した毎日を過ごすことができています。

中之条町は山しかないけれど、それがいい。東京から戻ってくると安心できます。人情が温かい。園長はじめ庭園の方々から学ぶところも多く、楽しい毎日です。墨絵を描くのが好きで、植物を素材にした絵の具を用いるなど新しい楽しみも増えました。

将来はできれば中之条町で自分の畑を持って植物を育てたいですね。目標を実現するために、今は全力で学んでいます。