上野村
森林が総面積の95%を占める上野村。「挑戦と自立」を掲げ、先達から受け継がれてきた最大の資産である森林資源を活用し、村内経済循環の仕組みを構築。エネルギーの地産地消によりお金を村内に留保、そこから若者の雇用を創出し、自立から持続する村づくりを目指している。
過疎化に危機感をもって、早くから産業振興と定住促進に取り組み、その成果もあって現在は平成のIターンが人口の20%に達した。暮らしたくなる村・暮らし続けられる村、上野村の挑戦は続く。
第11回
新たな多数派の形成をめざす
森と共に暮らす社会-その作り方を探る-
広大な森は、多様な動植物の世界を生み出し、太古の昔から人々の暮らしを支えてきました。
森とともに暮らす社会をいかにつくりだしていったらよいのか、それは木材価値の最大化をめざすことではなく、森林の価値を最大化する方法の発見ではないでしょうか。
これからの、森とともに暮らす社会の作り方を大いに議論しませんか。
- 9日 13:30- 上野小学校
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◆基調講演①「森の歴史、林業の歴史」
哲学者 内山節氏
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◆基調講演②「森里川海の思想」
環境省総合環境政策統括官 中井徳太郎氏
- ◆森と共に暮らす人との交流会
- 10日 9:00- 旧黒澤家住宅
- ◆大討論会
- 16日 13:30- 上野小学校
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◆基調講演①「上野村モデルの構築と可能性」
前上野村長 神田強平氏
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◆基調講演②「木質バイオマスのエネルギー利用の現状と今後の展開について」
林野庁木材利用課長 長野麻子氏
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◆基調講演③「上野村モデルの構築と可能性」
前上野村長 神田強平氏
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◆報告①②③
竹林征雄氏(NPOバイオマス産業社会ネットワーク副理事長)、
島田優平氏(島田木材常務取締役)、
堀澤正彦氏(北信州森林組合業務課長)、
ほか村内現場関係者 - ◆総括意見交換会
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◆懇親会
会場:ホテルヴィラせせらぎ
- 17日 13:30-
- ◆現地視察
森林の機能、価値が見直され、森林を志す若者が増えつつあるなど、光が差し込んできましたが、業として成り立ち、未来へ続く「林業の道」は未だ険しい中にあります。
森と共に暮らす社会に大きな価値を見出している有志が集い、そして今こそ、森を活かし森に生きる、現場で汗するフォレスターの思いと力を結集する時と心得ます。
受け継がれてきた技に、高性能林業機械やICT技術などが加わり進化する林業、何よりもそれを支える若い力が育まれている今、上野村では林業と地域経済をつないだ村の創生にチャレンジしています。
3月には、二週間連続で上野村においてシンポジウムを開催いたしました。
遠路上野村に足を運んでいただくことは、「現場」を感じていただきたいという一念からにあります。
つなぐ!挑む!拓く!
森と共に暮らす社会を考える、あるいは仲間たちとともに「林業の道」について大いに語り合う、上野村をステージとして。
多くの皆様のご来村を、心よりお待ちしております。