片品村

日本最大級の高層湿原である尾瀬国立公園をはじめ豊かな自然環境が魅力の片品村。近年は里山生活を希望する都市部からの移住者も増え、農業や観光など村の主要産業で力を発揮している。村の地場産品が並ぶ「片品村収穫祭」が9月17日に開かれる。未来へ向かって進む村の活力を感じる絶好の機会だ。

尾瀬の郷 かたしな村

大自然の中で 心豊かな 人生を!!

炭焼きで里山維持 瀬戸山美智子さん

自身のアトピーが再発したことをきっかけに食への関心が芽生え、24歳の時に村内のボラバイト(ボランティア+アルバイト)に応募。村で規則的な生活を送るようになり体調も改善した。

村で自然農法に取り組んでいた夫と知り合い結婚し、牛小屋を改装した自宅を拠点に子育て支援や農業に取り組むほか、炭アクセサリーを考案。里山の環境維持に欠かせない炭焼きを守ろうと活動している。


ITから農業へ“Uターン” 星野 勝一さん

村内の農家で生まれ育った。村の暮らしを退屈に感じて、大学卒業後は都内の大手ITメーカーで10年間勤務した。

仕事はやりがいこそあったが、子どもと家族のこれからを考えて、長男の小学校入学を機にUターンした。山や川で遊んでいた自分と同じ環境で育てたいと思った。

帰ってから農業を始めた。責任は大きいが頑張った分だけ成果として現れる。都会の仕事とは違う“リアル”を感じている。


尾瀬の背負子から村民へ 五十嵐のぞみさん

ノリの養殖や農業をしている熊本の実家を手伝い、幼い時から自然に親しんでいた。自然の中で働きたいと大学卒業後、尾瀬の山小屋の従業員募集に応募。春から秋まで働き、自然に魅了された。

尾瀬を歩き回る仕事をしたいと、山小屋に荷物を届ける背負子(しょいこ)になり、夫と出会った。結婚を機に引退し、空き家に定住。子育てをしながら、農業に励んでいる。


移住促進政策
  • 第3子以上の出産に出産祝金30万円を支給
  • 小・中学校給食費2人目以降無料
  • 2歳以上保育料無料
  • 最大200万円まで不妊治療費助成
  • 中学生以下医療費無料
  • 通勤・通学定期券購入補助(村内で営業しているバスは無料)
  • 空き家&仕事バンクにて物件・仕事を紹介
  • 最大3年間1カ月1万円の家賃補助
  • 最大20万円まで新築改修費などを補助
※各政策には条件があります。