世界から愛される 水の都

昨年ユネスコエコパークに登録されたみなかみ町。2000メートル級の山々に囲まれ、町の中央を利根川が流れ、その周辺には18の温泉地が点在します。急増する外国人観光客をはじめ年間320万人が訪れる町に、観光業に挑戦する若い力が集まっています。

みなかみ町

町長 メッセージ

食と温泉 いやし感じて

みなかみ町は、豊かな自然の保全と活用、人の営みの共生が世界から評価され、昨年の6月14日、ユネスコエコパーク(BR:Biospere Reserve)に登録されました。今回の登録は、未来を担う子どもたちが町の素晴らしさを理解して、好きになってもらうことにつながる良い機会になりました。

みなかみBRは、核心地域と緩衝地域及び移行地域で構成されています。「核心地域」は谷川連峰などの雄大な山岳景観を有し、利根川の最初の一滴を生み出します。美しい森が広がる緩衝地域では、ハイキングやエコツーリズムが盛んです。そして、人が暮らしを営む移行地域では、多様な泉質が自慢の「みなかみ18湯」、里山の景観が残る「たくみの里」での農村体験、利根川のラフティングなどアクティビティーが楽しめます。

このように、高原リゾートとして世界に誇るフィールドを持つみなかみ町は、さまざまな可能性にあふれています。これからも「食で体を」「景観で心を」「温泉で疲れを」癒やす「いやしの里」をめざしてまちづくりを進めてまいります。

みなかみ町長 前田 善成
子育て・定住を支援します
  • 空き家等活用推進事業補助金
  • 子育て世代住宅新築補助金(拡充)
  • 高校生世代の入院費など支給

地元食材で みなかみPR

福井則央さん(43)
  千里さん(40)
みなかみ町須川

都内で板前をしていた則央さんは2012年、千里さんの故郷・猿ケ京近くのたくみの里に「たくみの里食堂」を開いた。季節の野菜の天ぷら、、ギンヒカリ、上州麦豚など地元食材を使ったメニューを用意。「観光客をはじめリピーターも増え、ようやく軌道に乗ってきました」と手応えを感じている。


都内で働いているときは「子どもの顔を見る間もありませんでした。当時と比べれば、今は3分の1程度しか働いていないかも」とのんびりした生活を満喫する。千里さんも「東京に憧れて住んだものの、子どもが生まれて東京の暮らしにくさを感じました。みなかみ町に戻り、やっと呼吸ができた思いです」と3人の子どもとの暮らしを大切にする。

釣り好きの則央さんは釣ったイワナやヤマメをお客さんに提供することも。「近くで釣ったり採ったりしたものを出すのが理想」と話す。そして「料理人は誰もが東京で試したいという思いがあるが、若い人こそ地方に出るべきです。外国人観光客が増加する今、チャンスはあります」と呼び掛ける。自分の料理で、みなかみをPR、発信していきたい考えだ。

温泉街に 明かりともす

佐藤アンドレスさん(35)
    あずささん(30)
みなかみ町湯原

南米コロンビア出身のアンドレスさんと仙台市出身のあずささんは2年前に結婚。「自然の中で小さなペンションをやりたい」と思っていたところ、あずささんの知人から「水上温泉で旅館をやってみないか」」と誘われた。


一昨年末に初めて水上を訪れ、2人は「雪で真っ白になった谷川岳と利根川の流れ、それに温泉。全て気に入りました」と旅館運営を決意。昨年9月に、スペイン語で「自分の家」を意味するわずか12室の小さな旅館「MICASA(ミカサ)」をオープンした。

「水上の自然を楽しむお宿を掲げ、料金設料定を低く抑え、その分アクティビティーで水上の自然を満喫してほしいと願う。最近は宿泊客の7~8割が外国人で、旅館の持つ和の雰囲気が好評という。

アンドレスさんは「旅館準備中は心が折れそうになったが、近くの人たちに支えられた」」と感謝を口にする。手探りで始めた経営も、保養所の管理人経験のあるあずささんの両親の手伝いもあり安定してきた。あずささんは「温泉街に一つの明かりをともせた。もっと明かりが増え温泉街がにぎやかになれば」と期待する。